小日向ロッジアハウス | KOHINATA LOGGIA HOUSE

地形と呼応し流れを生む暮らし

東京には、仔細に見るとその地形や地割、接道といった地理的な特徴に富む地域が多くある。そうした東京らしい地形の特徴を集めたような計画敷地は、浅い角度でふたつに道が分かれるY字路の北側の先端にあり先端にあり、東西の接道が2mを超す高低差を吸収するように位置している。この東西に面する2本の接道に対し、そのそれぞれの道に角度を沿わせて矩形の居室を配し、それら居室の床高さや天井高さを変えながら緩やかに地形を繋ぐ構成とした。角度をもった矩形どうしの間の三角形の余白は、住宅の動線空間を担いながら、同時に、最上階の南端に設けたロッジアから最下階の北端開口部まで、住宅全体へと風や光、音などを流す軸を成している。さらに、この住宅でもっとも大きな気積をもつ室ロッジアは、屋根の妻面を大きな口のように南向きに開き、その面が隣家の屋根、壁に囲まれることで、大きくまちに触れながら、同時にまちの中の隠し部屋かのような環境が生まれている。子供4人を含む家族がそれぞれの領域を限定せず、互いの活動の伸縮を許しながら暮らす住宅である。

ロッジアを起点とする真北方向の軸に乗って、まちの音、谷を下りる風、南からの光、子供の声、料理の匂いなど多様なエレメントが流れ込み、この立地にあることに最大限呼応しながら、日々異なる環境が創出されている。

設計:金野千恵・下岡未歩 / t e c o 
施工:工藤工務店
構造:多田脩二・深澤大樹 / 株式会社 多田脩二構造設計事務所 
所在地:東京都
用途:住宅
敷地面積:101.66㎡
建築面積:65.65㎡
延べ床面積:118.16㎡
構造・規模:木造 地上2階
写真: no.1,4,8,9,12,13,18,19 中山 保寛 / no.2-3,5-7,10,11,14-17,20-23 森中 康彰

Design:Chie KONNO, Miho SHIMOOKA / t e c o 
Construction:KUDO koumuten
Structure design:Shuji TADA, Daiki FUKAZAWA / Shuji Tada Structural Consultant
Location:Bunkyo city, TOKYO
Main use:house
Site area: 101.66m2
Building area:65.65m2
Total floor area:118.16m2
Structure:Wooden structure, 2 floor
Photo:no.1,4,8,9,12,13,18,19 nakayama yasuhiro / no.2-3,5-7,10,11,14-17,20-23 morinakayasuaki